Fly me to the moon
更新日:2015年8月25日
ジャズを聴きたいのにたくさんありすぎてどれを選んでよいかわからないとき、①有名なプレイヤーひとりの作品を追いかける方法、②有名なレコードのレーベル(ブルーノートなど)の作品を追いかける方法、③ガイドブックなどを参考に、とりあえず有名な作品を追いかける方法などありますが、個人的なおすすめは、「お気に入りの曲の入っている作品を追いかける方法」です。
ジャズのスタンダードナンバーは、いろんなところでBGMとして使われているので、ジャズに詳しくなくても聞いたことのある曲がかなりあると思います。有名な曲は、たくさんのプレイヤーが演奏しているので、ひとつの曲を追いかけるだけでも、20枚から30枚くらい網羅できてしまうのです。
「同じ曲を集めたってつまらないんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実はそうではないのです。様々なアレンジがされているので、言われなければ同じ曲だと気がつかないこともあります。プレイヤーの感性の違いがわかるので、かえっておもしろく感じられると思います。
「Fly me to the moon」という曲があります。1960年ころの作品といわれていて、フランク・シナトラのバージョンがとくに有名ですが、最近では、宇多田ヒカルさんがカバーしていたり、有名なアニメのエンディングテーマになっていたりします。ボーカル入りの作品が多いので、ジャズに不慣れでも聞きやすいですし、繊細だったり、力強かったり、演奏者によって個性が顕著に表れる曲だと個人的には思っています。
私のお気に入りは、ピアノのオスカー・ピーターソンの作品です。ヴォーカルはいませんが、全体的に明るい雰囲気のアレンジが大好きです。ぜひ、聴き比べてみてはいかがでしょうか。