安保法制
更新日:2015.9.17安保法案成立に向けて、国会が緊迫しています。
この法案が、実際に日本の安全保障を強めるのか、本当に日本から戦争を遠ざける役割を果たすのかについては、様々な意見があり、また、あってしかるべき争点だと思います。
ただ、この法案が、日本国憲法の条文解釈から逸脱していることは、これまでの憲法実務の運用上も、憲法学上も、最高裁の判例解釈上も、明らかであると言わざるを得ないと思います。
必要性を声高に主張することで、法治国家として最低限ふまなくてはならない手続きを怠ることを正当化してしまうならば、それは近代法治国家としての理性、プライドを捨て去ることになりはしないでしょうか。
ひとりの法技術者として、今回の安保法制審議のあり方には、疑問を抱かざるを得ません。